城町はちみつ

松本駅前の程近く、井上百貨店の屋上で松本みつばちプロジェクトは養蜂を行っています。

【なぜ松本の市街地で養蜂なのか…】

奥に見えるのは、本館北側のアネックス井上の看板です。

奥に見えるのは、本館北側のアネックス井上の看板です。

松本がもともと緑豊かな街並みだから。
街の中心に一級河川の「女鳥羽川」が流れ、松本城から市街地を歩く歩道には「香り百選」にも選ばれた「シナノキ」が街路樹として植えられ、松本駅から2Km範囲にはあがたの森公園や城山公園といった、花木豊かな公園があります。そして全国に広がる「花いっぱい運動」は松本市が発祥です。花いっぱい運動によって、待ちのそこここに花の苗が毎年植え替えられています。そのため松本市街地は花がいっぱい咲き誇る街並みなのです。

市街地でありながら十分に養蜂が行える環境がそこにあるのです。

【市街地で養蜂をやったら楽しそうだから。】

条件が揃っていても、それを行う人達が楽しめなければ続けれれません。
松本で蜂蜜店「信州蜂蜜本舗」を営み、養蜂家でもある深澤サブリーダーが、東京は六本木で市街地養蜂を目にした時に「松本でやったら楽しそう!」が一番の発端です。
そこに井上百貨店 常務の井上リーダーが賛同し、2015年からスタートしました。

【やってみなければわからないからやってみた!】

蜜蜂たちは元気にはちみつを集めていました♪

蜜蜂たちは元気にはちみつを集めていました♪

最初は2箱の巣箱から。
時期も少しずれていた中でのスタートです。
でも結果的には、花木が入れ替わる時期と相まって、とても複雑な味わいのはちみつが収穫できました。
収穫できた最初のはちみつを使って、色々なコラボ商品にチャレンジしました!
多くが好評をいただき、全てが完売御礼となりました!
そして2年目の2016年にははちみつ自体を販売しようと決定したのです。

【城町はちみつ誕生!】

中央が今回のラベルをデザインしてくれたMIT クリエイトデザイン学科 松下幸大くん

中央が今回のラベルをデザインしてくれたMIT クリエイトデザイン学科 松下幸大くん

もともとはちみつ自体を販売する事は念頭にあったのですが、収穫量によって左右されるため、2015年は販売を控え、2016年の発売に照準を定めました。
パッケージやコラボ商品も時間をかけて考え、未来学舎さんの生徒さん達にもデザインで協力してもらいました。
そして完成したのが2016年6月8日に発売となった「城町はちみつ」です!
多くの方に関わってもらい、ご協力頂きながら完成した「城町はちみつ」は、とても爽やかで味わい深いはちみつになりました!

屋上という環境は、一見蜜蜂には過酷な状況ですが、はちみつの熟成には適しているようです。
通常は、巣の中で蜜蝋に守られ、夜には蜜蜂達が羽根であおいで水分を蒸発させ、糖度を上げるそうです。
しかし屋上では風通しが良く、日差しが強くあたるので、水分の蒸発が早いようです。(もちろん巣箱内の温度が上がりやすいので注意は必要です!!)
そのため「城町はちみつ」は、とてもすっきりとした、でもしっかりとした甘さのあるはちみつに仕上がっているのです。

花が変わる毎に味の変わるはちみつは、口に含むと松本の風景が思い出せるよう…
というと大げさかもしれませんが、その時、その時期にしか食すことが出来ない自然の恩恵を、ぜひ味わってみて下さい。